■ 全国100万人の読者の皆さま、4月最後の土曜日に、4月11日から新体制になった「ごだん 宮ざわ」さんに伺ったエリーでございます。
「じき 宮ざわ」から移られた、新料理長、東洋賢士さんの、このお店でのコースを初めていただきました。
★「じき 宮ざわ」さんでの最後のコースの記録はこちら。
この方のコースをいただくのは昨年10月から数えて9回目ですが、今回お料理にふさわしい箱に移られて、きっときっと、格別にいいだろうと期待していました。
そして、
ほんとーーーーに、
よかったのです
しみじみ美味で、いるだけで心地よくて、わたしはすでに天国にいるのか?と、魂を抜かれたようになりました。
帰宅後も、しばらくぼーっとしていました。幽体離脱なおいしさだったのです。(って、初めての表現😂)
お料理10品はかんぺきジャストな状態で供され、続くご飯のおいしさは従来のまま、でも添えられるお漬けものは激しくヴァーションアップされていました。食後の甘味もものすごくよかった・・・いちいち好みでした😭
以下夜のコース、順番にいきます。
●ひと品目、
食前酒ひと口、「城陽」が供された後、
白アスパラ羹。
「とおの屋 要」さんのどぶろくと。
●白アスパラガスのピュレの寒天寄せです。
伊勢海老からとっただしのあん。
伊勢海老の身、うすい豆、白とグリーンのアスパラガス。
上に雲丹と山葵。
優美な白アスパラガスかんの口当たりと香味に、伊勢海老の旨味がたっぷりからんでたまらず、この初めのひと皿で、もう心を奪われました<(_ _)>
●「もう桜は終わったけれど、」と言いながら出してくださった、名残の、
夜桜椀。
きれい
ゆらゆらと桜の花びらが舞い揺れる中に、葛打ちしたあぶらめ。上にわらび、花びらの形は独活(うど)。
塩加減もジャストに決まり、見て美しく、食べて心地のいいお椀でした。
葛打ちでとろっとしたあぶらめの舌ざわりもよかったです。
●かつおの塩たたき
塩をしてオリーヴオイルを塗って炭焼きにしたかつお。
辛味大根の鬼おろし、秋田のかたくりの花。卵白塩、土佐酢。無農薬のレモンの皮を削りおろして仕上げ。食感のアクセントに刻んだアーモンド。
これ、猛烈においしかったです
かつお自体が、それだけで瞠目のおいしさだったのに、上から足されたいろいろが風味をさらに引き上げて、味も香りも食感も楽しいわ\(^o^)/\(^o^)/☆☆☆
●伝統の焼き胡麻豆腐は、こんな風に進化発展を遂げていました。
そら豆豆腐。
胡麻豆腐をベースに、そら豆の味と香りのとろとろの豆腐になっており、上に半レアの煮帆立。帆立から出ただしで一寸豆を炊いて作ったソース。
全体がいい調和でした。
ネパール山椒(Poivre Timut)のアクセントが粋でした。
●断面はこんなでした。
●東洋一のお蕎麦来ましたー\(^o^)/\(^o^)/☆☆☆
東洋賢士さんが打つお蕎麦です。
毎回ものすごく楽しみです。
今回は、のっぺい仕立て、
あさりのお蕎麦。
名古屋、梶島のあさりと、青海苔、京都の筍。芽ねぎ、すだち。
お蕎麦は口あたりなめらーか
おだしも全飲みしました。
●琵琶ますの木の芽焼き。
たれ焼きにされた琵琶ますに、上から胡麻油と木の芽のソース。
魚のあらから取っただしのあん。
うるいの胡麻よごし。
(ここで胡麻が登場😂)
●ほっき貝炙りと、原木椎茸、菜種の炭焼き。土佐酢ジュレ。ノーブルに香る、自家製の七味。
ほっき貝って、わたし別にそんなに好きでもなかったのだけど、これはおいしかった(*_*)(*_*)
そして、自家製で独自に配合したという七味の、辛味がほとんどなく、ひとえに高貴に香りのよいこと。
●金目鯛 クレソンと。
金目鯛の炙ったのが、これだけで圧倒的に旨いです。そこに炙ったクレソン、花柚子。葛でとろみをつけたぽん酢、せとかオイルで香り付け。生姜。
●甘鯛の唐揚げ。
たたいた蕨を、梅肉で和えたもの。
上にこごみの天ぷら。
下にうっすらと天だし。
甘鯛唐揚げ、これがまた旨かった
●どれが400年前のものでどれが最近のお皿か、このお店においてはわかりませーん😂😂
いずれにしても美しいので、お料理を味わい終えた後もしばし眺めます。
●炭焼きしたグラスフェッド牛肉と、炊いた筍。上に花山椒。
椎茸醤油麹。
●中央に松、四つ足は鹿? 飛んでいるのは始祖鳥・・・なことはなくて、鶴かしらん。
●ご飯と共に供されるお漬けものがまた旨いです。ごぼうを味噌酢に漬けたもの、菊芋も粋な味、ごくうっすらと味をつけた昆布も理想的です。あらゆるところで、「昆布は塩気が過ぎる」と何十年も思ってきました😂
●食後に、
豆乳に酒粕を合わせて発酵させた自家製のヨーグルトのムース仕立て、白ワインゼリー。
いちご、キウイ、ブルーベリー。
●桜餅は味噌あんでした\(^o^)/
●お薄をいただきご馳走さまでした<(_ _)>
なんて瀟洒なお料理なのか、
味はジャストに決まり、でも遊びがあって、余裕を感じさせて、しみじみよかったです。
そして、なんてかんぺきなコースだったことか。
ゆったりたっぷり楽しんだ感がありましたが、
それでも夜の1回転目、18時スタートで、20時には終わりました。
驚異的です。本当にいいチームワークが成り立っているのだろうなと。
何もかも、申し分なかったです。
「ごだん 宮ざわ」
東洋賢士さん、ともちゃん、みゆきちゃん、スタッフの皆さん、ありがとうございました
次回も、ものすごく楽しみに伺います。
そして・・・このお料理をいただいた翌日、
わたしの身体はどうなったか?
という話は、また改めていたします。
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