■ 全国100万人の読者の皆さま、報告が遅くなりましたが、4月22日(土)、心斎橋のオクノクリニックさんで、肩のカテーテル手術をしてもらってきました。
痛い話ですから、おいしいものの写真と共にアップします。
●「圓融菴 小林」さんの天丼、最新春ヴァージョン。
海老3尾のうしろに筍なんかも控えています。
ほんとーにおいしかった(^o^)☆☆☆
すてきな料理の話は以上ですので、痛い話を避けたい方は、どうぞここまでで。
以下、手術の報告です。
今回わたしがしていただいたのは、手首のところから、動脈に0.6mmのカテーテルを入れて肩まで届かせて、薬を吹き付けて要らん毛細血管(とそれに伴ってできてしまった要らん神経)をやっつけるという治療法です。保険はまだ効かないものです。(アメリカではつい先日膝に対するこの治療法に、保険が使えるようになったとのことです。)
先日この手術をすることを明らかにしたら、コメント上でもメッセンジャーでもメールでも、たくさんたくさんのご意見をいただいたのですが(大半はやめておきなさいという意見)、手術といっても切ったり貼ったりするわけではありません。とにかく、新しい療法というものがあるならやってみよう、このまま長らく続くすさまじい痛みの中にとどまっていられるだろうか?(いいやいられはしまい)ということで、初診19日(水)で即決断して22日(土)手術台の上の人となりました。
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●いや~、管を通すだけでしょーと単純に思っていたら、結構大層なことでした(*_*)(*_*) 局所麻酔なので意識ははっきりあり、管が入るのも、腕と肩の中の術中の様子も理屈ではモニターで見ていられるわけだけど、そんなもん見ていられるかああ(*_*)(*_*)?という感じでした。左腕が、鉛を入れられたかのように、あるいは太い丸太棒にでもなったようにどどどどどーんと重くなり、そこに痛みが伴い苦痛のかたまり。そもそもずーっと腕を伸ばしていることだけでも今のわたしには非常に困難なことで、なんで全身麻酔にしなかったのか後悔。(+3万円で全身麻酔のオプションがあったのでした(*_*))さらに、わたしには4箇所のやっつけるべきぐしゅぐしゅの血管群があったとのことで、1回ずつ、「今からお薬入れます」と予告してくださるのですが、その直後、ぐわーーんと痛みが走り、しかしそれは効いてる証拠なんだとか(*_*)(*_*)。痛いと言われなければ先生の方が疑問になるのだとか。だから痛みが走るたびに「イエーイ\(^o^)/」と思わないといけないわけで、頭の中に「\(^o^)/\(^o^)/」マークを出してみようとするのだけど、いや全く無理です無理無理無理、苦痛しかありません。「動かないでね」と言われて、そのたび真上からレントゲン写真を撮られました。血管と神経群は、滅びていくのを目視できるそうで、術後、やっつける前/後の写真も見せてもらいました(*_*)(*_*)
●こんな感じで見せていただきました。
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●カテーテルが入っていた時間は正味20分から30分の間くらい。手際よくやってくださったと思います。ほぼ毎日、1~2名の手術をされているとのことで、やる先生の方は朝飯前みたいなことなんだろうなあ(*_*)(*_*)
終わってから、止血のために、ものすごい力で傷口を押さえられて、それが痛くて「どうかもちょっとソフトに♪」とお願いしてみるも、動脈だから押さえていないとすごい勢いで血が吹き出すからと言われたのでした。その後1時間ほど横になって休みましたが、止血用のバンド、固いのを手首にぎゅーっと巻き付けられたのでした。
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●普通に阪急電車と御堂筋線で行って帰ってきて、平気平気と思っていたけれど、後から後からぶわあっと湧き上がってくるような疲労感に包まれて、結局帰宅後はまとまったことは何もできず、気持ちが直るおいしいものをひととき食べに出ただけで即戻り、結局PCで3時間のオペラまる1本(「魔笛」)見てさぼり、ただどんよりしていました(*_*)(*_*)
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●その後、翌日夜くらいから、術後の、(肩ではなく)腕の痛みが副反応としてどどーんと来て、さらに手首傷口周辺が内出血で痛し。けれどこれは、起こりうることとして事前に説明されていました。本、audible、音楽、DVDの映画とオペラ、そして何よりお菓子で、つとめて気持ちを痛みからそらしています。
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●さて肩の方はどうなったかというと、決して即効ということはなく、1週間後くらいからまず眠れるようになって、効果が出てくるそうな・・・
ただ、明らかに、夜間痛が半分くらいになりました。手術当日の夜から、「わ、痛みが減っている」と思えました。
寝るだけで、痛みというペンキにぶ厚く塗り固められたように、ただもう痛みのかたまりになって固定されてしまっていた左側の肩と腕、肩甲骨が、翌23日の朝はすっと(ごく狭い可動域とはいえ)動いたから、これはすごいなあと。1月から始まって3か月、みっちり毎日、圧倒的な痛みと暗澹たる気持ちで起床しなければならなかったのが、すっと起きられた・・・24日も、25日も。
ただこの腕の痛みと、腕内側の内出血が収まらないことにはまだまだ快適とは言えず、それでまだ喜ぶには至らないというところです。どうなんだろう、ちゃんと治るんだろうか?
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今回の手術ですてきだったことは、術中、好きな音楽を選ばせてもらえたことで、YouTubeで、(術後の安静1時間もカヴァーできるように)「フィガロの結婚」を選んで流してもらいました。
カール・ベーム、ウィーンフィル、ヘルマン・プライとミレルラ・フレーニ、JPポネルさん演出の、映画仕立ての、ごく明るいやつ。これが本当に本当に助かりました\(^o^)/\(^o^)/
痛い手術中も、頭の中でずーっと音楽を一緒にたどって、楽しめました。
人生の最後に何か音楽を選んでいいと言われたら、やっぱりわたしはモーツァルトを選ぶだろうなあと思った。それから「死とはモーツァルトを聴けなくなること」と言ったのは小林秀雄だったっけなあ? (違う、アインシュタインらしいです。)ほんとそうだな。あと旨いもの食べられなくなることと。(*_*)(*_*)
●これを聴かせてもらいました。DVDも持っています。むかーしレーザーディスク、LDというので持っていて、軽く1万円以上したと思うけれど、今2千円少し・・・安くなりました(*_*)
映画風の演出で、これは入門編にもいいです(^o^)/
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回復のプロセスをまた報告いたします。
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