■ 全国100万人の読者の皆さま、映画の話です。
●京都シネマで、先日駆け込みで最後見たのだけど、
「私がやりました」、
原題 Mon Crime
フランソワ・オゾン監督 2023年 フランス 103分
フランソワ・オゾン監督 2023年 フランス 103分
これが後からじわじわ、じわじわ、おもしろかったなと思います。ある映画プロデューサー殺人の罪を、なすりつけ合うの逆で、「その殺人、わたしがやったのよ」「いいやわたしです」と奪い合うという犯罪コメディ。まあ話としてはざくっとしているのだけど(時代は1930年代という設定、現代では成り立ち得ない筋書き)、そして、見て後味のいい作品でもないのだけど、(それはフランソワ・オゾンさんの作品全般に言えると思う、)相変わらず唯我独尊的な喋りを延々披露して、役にこの上なくはまりきっているファブリス・ルキーニと、御大・イザベル・ユペールさまを見られただけでも、ものすごく価値のある映画でした。
「パリタクシー」で運転手役だった、ダニー・ブーンさんや、同じオゾン映画「すべてうまくいきますように」では安楽死したアンドレ・デュソリエさんが生き返って元気に脇を固めています。主役の若い女優も弁護士役もめざましくよかったー。
フランソワ・オゾンさんて、つくづく、その俳優の持ち味、よい面を引き出す監督なのだと思います。
あちこち皮肉も効いていて、もっとフランス語がわかったら、もっとおもしろさもわかるんだろうなとも思いました。
これはamazonで配信になったら再び見たいと思います
●これも今年の前半に日本でかかったフランソワ・オゾン監督作品、
「すべてうまくいきますように」。
50代後半となっても、ソフィ・マルソーはかわいい、チャーミングということに驚嘆した映画でした。
全体、このポスター通り、ブルーを基調としていますが、後半に一箇所だけ赤が印象的に使われている場面があり、はっとする美しさで、とても効果を上げていました。そこで「泣けた」という人もちらほら。
あまり後味がよくないストーリーながら、それでも見てよかったなあと。
ネット配信になったら皆さんご覧になってください。
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