■「じき 宮ざわ」2023年9月、泉 貴友さんのコース

■ 全国100万人の読者の皆さま、堺町通り四条上るの「じき 宮ざわ」さんに出かけたエリーでございます。

●発酵をテーマにした泉貴友さんによるコースは、驚きに満ちて、本当にオリジナルです。それでいて、食材のストレートなおいしさは丸ごと生かされていて、すごいです。
甘海老+きのこだしとか、たまご茸とあかやまどり茸で風味をつけた玄米とか、椎茸だしのしみたまぐろとか、ああもう本当に他では食べたことのないお料理の連続で、瞠目の思いでした。
以下写真はコースから一部ですが、
●食前酒「夜長月」をひと口、
●玉締め、上に津居山の甘海老。きのこ7種類から取っただしのあん。その後、
●菊花椀。菱蟹と銀杏入りのしんじょう。
●琵琶ますのこけらすし風。
泉 貴友さんの故郷である、滋賀県の湖北、長浜近くで作られるこけらすしはなれ寿司の一種。
天然の琵琶ますは藁でいぶされていていい香り。
上にかかっている白いとろとろは、新玉ねぎの麹をご飯と合わせて3週間発酵させたものということ。
きのこの玄米飯蒸し。
たまご茸とあかやまどり茸の香味の玄米のもち米。
濃厚な卵黄醤油と。
●たまご茸は卵が割れるようにして姿を現わすきのこということ。
これを初めて食べた人は勇気があったと思います。
まぐろと椎茸。
(下にある)炭焼きにした椎茸のだしを吸ったまぐろが、相乗効果でより旨くなっていて驚きました。
仕上げにまぐろの上からも炭を当てているとのこと。
自家製のきのこ醤油と。
白無花果の揚げだし。
上から大分の雲丹、おろした栗。
鱧しゃぶ。
薬膳だしでしゃぶしゃぶされた鱧に、合わせたのは桃ぽん酢。
●ご飯のスタイルは、「じき 宮ざわ」さんオープン当初から変わらずです。
そうだ、コース前半、こけらすしの後に供された焼き胡麻豆腐も、当初からのスタイルから変わることがありませんでした。
●最後の甘味は と名付けられていました。
本当に水のジュレで、するりといただけます。甘くシロップ煮にした白きくらげと共に。
蜂蜜のお酒、ミードが風味を添えていました。
●「じき 宮ざわ」さん、またこれから新しい展開がありそうで楽しみです(^o^)♪

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関谷江里