■ 英国ロイヤル・オペラ・ハウス「フィガロの結婚」

■ 全国100万人の読者の皆さま、今月は2週間のうちに集中してモーツァルトのオペラ映画3本を鑑賞するエリーでございます。

(これは入場者に配られたチラシです。パンフレットは販売されていませんでした。)
●7月11日(火)夜に、英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマ シーズン2022/23の「フィガロの結婚」をイオンモール京都桂川で。
先日の「ドン・ジョヴァンニ」と同様、実際に上演されたものを映画にしたライヴヴューイングで、実際の上演後、ものの2か月後に世界中で上映されるのがすごい。
松竹がメトロポリタン歌劇場なら東宝東和は英国ロイヤル・オペラ・ハウスというわけで、これ見ようと思いながらうっかりしていて、メトの映画版「ドン・ジョヴァンニ」を先日見て頭に血がのぼっていて全く忘れていたww 数日前わぐりたかしさんのフェイスブック投稿を拝見しなかったら完全に見逃していたところです。わぐりさんありがとうー😄😄
●でもって、この「フィガロの結婚」も、よかったー😭😭
ちゃんとコスチュームもののオペラで、現代風の演出で主人公がスーツ着てピストル持って出てきたりはしません~ 安堵😁
スザンナ役と伯爵夫人役が、ものすごくものすごくよかったです。伯爵はアホぶりが徹底されていてよかった。フィガロ役も上手だったなああ。機転がきいておもしろくて明るいキャラクターを存分に演じて見事でした😭😭 ストーリーは入り組んでいる上、まあ普通にはあり得ないし、そもそも初めから全部筋も知っているというのに、ハラハラしたり感動したり、めちゃくちゃに心を動かされました。そして、もうこれ、わかりきっているのだけど、音楽がすばらしいの、よいの、曲という曲、圧倒的に名曲なのです。人の心のすべてを、モーツァルトは全部音楽で表現できたのです。このオペラを仕上げたのが30歳の時ということで、いつも言うけれど、モーツァルトは神に愛された天才だったのです。演奏もよかったー。この曲の良さを完全に奏でてくれたなあと。序曲を聴いただけで涙滂沱になりそうで、わたしはこれを聴くために生まれてきたのだと強烈に思って、すべてはすっ飛び、ただ幸せに包まれました。
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●しかーし現実は、もったいないことよ、場内には観客わたしを含めてたったの3人( ̄○ ̄;)( ̄○ ̄;) そして(19時半スタートで)終演は23時25分だったのだけど、イオンモールじたいは完全に閉店していて、普通のエレヴェーターももう止まっており、広大かつ殺伐とした駐車場から地上に下りてなんとかモールの外に出なければならない。その上東京なんかと較べてずっと終電の時間が早くて、カーテンコールの場面もそこそこに飛び出してひっしで洛西口駅までたどりつき河原町行き最終阪急電車に乗ったのでした😂😂 
閉店後のイオンモールから駅まで、ただ車の道路があるだけで、ちょっと入って飲み物飲んでいこうかーというお店なども全くなく、「オペラの余韻を楽しむ」なんてことをまるでできないのがあまりに惜しい、、イオンモールでもいいから(って失礼な言い方ごめん)、桂川ではなく、せめて京都駅のすぐ南の、イオンモール京都でやってくれたら、すてきなオペラの終演後がこんな殺伐としちゃうことないのに~😭😭 上映期間がそもそも1週間のみで、1日1回上映で、まあ集客が見込めないからそういうことなんだろうけれど・・・と考えたら、京都でやってくれただけいいのかもしれません。関西は大阪しか上映館ないなんてなれば、もっと行くの面倒だから。
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●まあでも、観客3人ということは、ひろーーく座れるわけで、わたしは大抵一番うしろに座るのだけど、今回は両サイドどなたもいらっしゃらなかったから、身体揺らしても踊りながら聴いてもよかったわけ。ほぼ4時間、完全に違う世界に行けて、音楽に酔いしれて、贅沢なことでした。
もともとこのオペラを完全に理解したくて、むかーし、イタリア語の勉強をしかけたのでした。続いたの1週間だけだったけれど😂😂 もっとちゃんと聴こう、歌詞全部をわかるようになりたいと、また思いました。
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●次はまたMOVIX京都で松竹の、メトの「魔笛」です。
さー、どんなのかな? 
予告編で、すさまじい夜の女王を見ちゃって、ちょっと怖いかな?と思っているのだけど。
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今回の「フィガロの結婚」の記録です。
ウエブサイトより転載です。
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【音楽】ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
【台本】ロレンツォ・ダ・ポンテ
(原作:ピエール=オーギュスタン・カロン・ド・ボーマルシェの戯曲『狂おしき一日、またはフィガロの結婚』)
【指揮】アントニオ・パッパーノ
【演出】ディヴィッド・マクヴィカー
【出演】フィガロ:リッカルド・ファッシ
スザンナ:ジュリア・セメンツァート
バルトロ:ヘンリー・ウォディントン
マルチェッリーナ:モニカ・バチェッリ
ケルビーノ:ハンナ・ヒップ
アルマヴィーヴァ伯爵:ヘルマン・E・アルカンタラ
ドン・バリージオ:グレゴリー・ボンファッティ
アルマヴィーヴァ伯爵夫人:フェデリカ・ロンバルディ
アントニオ:ジェレミー・ホワイト
ドン・クルツィオ:アラスデア・エリオット
バルバリーナ:ヘレン・ウィザース
【上映時間】3時間44分
イギリスを代表する演出家・マクヴィカー×円熟を極める指揮者・パッパーノで贈る
『フィガロの結婚』決定版!!
これぞモーツァルト!これぞ《フィガロの結婚》!

なぜオペラ《フィガロの結婚》はこんなにも有名なのだろう?その秘密を解き明かすヒントはこの英国ロイヤル・オペラの舞台にある。作品の本質に容赦なく切り込むマクヴィカー演出は、ロココ絵画のように美しい舞台に、今の私たちと何ら変わることのない問題や悩み、そして愛情を持てあまして右往左往する人々を描き出す。原作戯曲の「ラ・フォル・ジュルネ(狂おしき一日)」という題名をそのまま音にしたような序曲が始まり、幕が開くと、そこはアルマヴィーヴァ伯爵家の朝。召使たちが忙しく立ち働く光景が私たちの目に飛び込んでくる。今日は、伯爵家に仕えるフィガロが、愛するスザンナと結婚する日なのだ。皆の様子は活気にあふれ楽しそうだが、そこには何やら不穏な空気も混じっていて…。

2006年に英国ロイヤル・オペラで初演されたこのプロダクションは、数ある《フィガロの結婚》の舞台の中でも「決定版!」と言われ大評判となったもの。何度も再演を重ねてきた。しかし今回は、台本を自然に表現できる若手イタリア人を中心とした理想的キャストが実現。中でも気品ある美声と抜群の歌唱力で観客の熱狂的な拍手を受ける伯爵夫人役のロンバルディは最大の聴きどころだ。また、アルカンタラが演じるアルマヴィーヴァ伯爵も超わがままな演技がリアルで面白い。再演にも関わらずマクヴィカー自身が細かいところまで演出をつけ、モーツァルトを知り尽くしたパッパーノがアンサンブルの細部まで鮮やかに指揮をする。劇場が誇る合唱団と俳優たちの演技にも注目してほしい。

【STORY】
スペインのセビリア近郊。今日はアルマヴィーヴァ伯爵の召使フィガロが、伯爵夫人の小間使いスザンナと結婚するめでたき日。だがスザンナから、伯爵が彼女を狙っていることを知らされたフィガロは心穏やかではいられない。おまけに昔、フィガロの知恵で懲らしめられたバルトロや、フィガロに借金のカタに結婚するように迫るマルチェッリーナも彼を悩ませる。フィガロとスザンナは、夫の愛情を取り戻したいと願っている伯爵夫人の協力を得て伯爵を罠にかけようとするが、反対に、夫人は彼女に憧れる小姓ケルビーノと二人きりでいるところを伯爵に急襲され大変な事態に。狂おしき一日は一体どのような終わりを迎えるのか!?

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関谷江里