■ 全国100万人の読者の皆さま、クラブエリー第2木曜の報告でございます。
●クラブエリー10月14日(木)は祇園の「杢兵衛」さんで。
4代目 寺田慎太郎さん、よくやってくださいました<(_ _)>
スタッフの皆さんにも御礼申し上げます。
丁寧で美麗なお料理、器もすてき、良心のかたまりのお店だと思います。元材木屋さんらしく、さすがに店内の木という木が特別上質できれいです。この時代にこの館を構えるだけでもどれだけ大変かと思います<(_ _)><(_ _)>
●10月14日に3室とも満席でクラブエリー、その2日後に改めて、わたしも同じ献立をいただきに出かけました。
●かます焼いたのだけでおいしいのに、みぞれ酢をかけてあって美味、さらに上からいくらで贅沢感がありました。菊花、柚子が色と香りを添えました。
●松茸を射込みにした蓮根餅を揚げたものに、上に煮鰻。
●「杢兵衛」さんの十八番、美麗な八寸です。
●毎回、店主の寺田慎太郎さんの手書きの和歌が添えられるのが何ともゆかしいことです。
コピーではなく、人数分手書きをしてくださるので恐縮します(*_*)(*_*)
夕されば 門田の稲葉おとづれて 芦のまろやに 秋風ぞ吹く
百人一首より、大納言経信、「金葉集」秋
秋になった風情と情感を詠んだ、しみじみする歌。
おとづれて、というのは「訪れて」ではなくて、稲の葉の音が連なって、という意味です。
この文字数で世界と情感を描いてしまう日本人の古代からの国語力すごいなあと思います。
●お椀はぐじ焼きしんじょうに松茸、水菜、松葉柚子。
しんじょうといいながら、実際は角切りにしたぐじのかたまりという感じで、旨味たっぷりでした。
松茸の傘の部分は炭焼き、軸の部分はごく細く裂かれており、生のままお椀に入れたということです。吸い地を注ぐことで火を入れたということ。
ほんとーーーにおいしかったです<(_ _)>
●お造りは戻りかつおと鯛。
●松ぼっくりの形の器は中川一辺陶さん作のものでえ、開けるとふわああと煙が立ちのぼり、炭で焼かれたひのきの葉の香りがします。
●子持ち鮎、銀杏(熊本)、栗茶巾(愛媛の栗をシロップ煮して裏ごしして茶巾にまとめて炙ったもの)。
香りよく印象に残りました。子持ち鮎おいしかったなあ(*_*)(*_*)
秋の風情色濃い佳品でした。
●これがまたすごかった・・・青森からの蕪に、湯葉ではない、くるみのペーストです。焼いたら香り強すぎたとかで、生のくるみペーストということ。黒いのは油煮にした香茸ということで、トリュフオイルのような感じで使われていると。(ほんとすごい芳香でした。)くるみペーストは途中からはスープに溶いてくるみスープにしてねということ。蕪がこんなに旨いかくるみこんなに偉いか香茸こんなに香るかと、瞠目の思いでいただきました。
●ご飯プレゼン、これはわたしが後から出かけた時の鶏肉ご飯で、肉質柔らかな雌の鶏使いましたとのこと。(大和肉鶏。)白舞茸と。
●これはクラブエリーの時のぐじ頭焼きと原木舞茸の炊き込みご飯。
●鶏肉と白舞茸のご飯。香りよく美味、でも一膳しかいただけず、おにぎりにして持たせてくださったものを後でいただいたら、またおいしかった(^o^)☆☆☆
●止椀代わりにきのこのこの汁がまたすごかった(*_*)(*_*)
なめこ茸と柿の木茸。とろみは自然のものということ。照明のせいで緑のわさびに見えますが、生姜です。
●お漬物もまたお手間入りで、昆布と鰹節はおだしを取った後のものを佃煮にしたということ。
●いちじくのブランマンジェは、いちじくの葉で香り付けをしたということ。蒸したいちじくから出た果汁をまたかけてあると。バルサミコ。シャインマスカットと。
●黄色道明寺羹「秋色(しゅうしょく)」と、
3種ブレンドの水出しのお茶。「一保堂茶舗」さんの玉露2種と煎茶1種を合わせて冷蔵庫で5時間抽出したというもの。
●「杢兵衛」寺田慎太郎さん、本当にありがとうございました<(_ _)><(_ _)>
今回も丁寧でお手間入りのお料理をいただきました。カリテプリ=値段に対するクオリティが、あまりにも、際立ってよいお店だと思います。もったいないくらい。
スタッフの皆さんにも御礼申し上げます。また伺います。
クラブエリーの参加者の皆さんもありがとうございました<(_ _)>
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