■ 全国100万人の読者の皆さま、この本に熱中しているエリーでございます。大好きかっしー・鹿島茂先生の、本日11月28日発売の新刊です。
■「聖人366日事典」東京堂出版 464ページ 4104円。
http://amzn.to/2fr3D2L
これすばらしい本、ものすごい偉業です。
ヨーロッパの文学、芸術全般を理解するために不可欠の「聖人」とはそもそも何なのか?がわかる、まえがきから激しく勉強になる本です。
(まえがきだけで17ページの力作!)
日本に聖人事典がなかったからご自身で作ろうと編んでしまわれたというもので、『バースデイ・セイント』(飛鳥新社)というこの本の前身に当たるものを2000年に出版、これはそれを元に、全面的に修整・加筆をされて、「学術的な用途にも耐えられる本」にされたとのことです。
うるう年も勘定して1年366日、1日にひとり(以上)の聖人を選定して解説、その日の「その他の聖人」も合わせると、950人もの聖人を紹介・解説しているのです。そしてそれら聖人の守護対象や、300項目のアトリビュート(象徴的な事物)を収録・・・
量だけとっても、ほんとすごいです(*_*)(*_*)
■ 鹿島先生のアメブロの本日のご投稿に詳しい解説があります。
http://ameblo.jp/officekashima/entry-12222608650.html
一部を抜粋、引用します。
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守護聖人について
パリでは、聖○○や聖女○○と呼ばれる守護聖人に会わずには一日として過ごすことができない。なぜなら、パリの市域だけに限っても、「サン(あるいはサント)」を冠した通り、大通り、広場など一八〇以上もあり、さらに聖人名の教会、病院、学校などの諸施設は枚挙に暇(いとま)がないからだ。話をフランス全土に拡大すれば、聖人名の都市や村は限りなくある。
そればかりではない。日々われわれが接するミシェルやジャン=ルイ、あるいはカトリーヌやマリ=アンヌなどのフランス人もみな守護聖人から名前を取っている。一〇年ほど前までは、守護聖人にローマ、ゲルマン系の偉人を加えたファースト・ネーム許可リストというものが役所にあり、リスト掲載の名以外は子供に付けられない決まりになっていたのである。
まだある。一年三六五日がいずれかの守護聖人の祝祭日で、誕生日の守護聖人が自動的にその人の守護聖人となる。昔は、誕生日の守護聖人から洗礼名を取ることが多かった。また、誕生日の守護聖人から名前をもらわなかった人も、自分と同名の聖人が守護聖人となる。ミシェルなら九月二五日の聖ミカエル、カトリーヌなら一一月二五日の聖カタリナという具合である。
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■ この本、表紙はファン・エイクの大天使ガブリエル、ちょっと粋なノエルのプレゼントにもすてきと思います。
願わくば、パリで歩きながらスマフォでちゃっと見ることもできるように、電子版も早く出版されますように。必ず買います!
●ちなみに鹿島先生のお誕生日は11月30日で、守護聖人はサンタンドレ、12使徒のうちの1人とのこと。
●本日11月28日はといえば・・・見て大喜び(^o^)/ 聖女カトリーヌ・ラブレー、ボンマルシェの前の奇蹟のメダイユ教会の、あの聖カトリーヌさんでした。
すごくきれいな教会です。メダイユをいつもバッグに入れています。
↓6月に訪ねたわたしの記録見てね(^o^)
https://www.erisekiya.com/2016/06/2682
うれしい出会いやつながり、ラッキーなこといろいろに感謝して、また御礼詣りに行きますー!(^o^)/
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本サイトは2016年5月8日にオープン。
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