■ 全国100万人の読者の皆さま、エリー@パリーでございます。写真なしでごめんなさいですが、とりあえずテクストで、忘れないうちに記録です。
6日め、最終日です。
●9:20に出て、クリュニー中世美術館へ。毎月第1日曜は入場無料とウエブサイトでチェックしてあったので、うまいこと第1日曜に行けてラッキー。
3年ぶりに、ゆっくり「貴婦人と一角獣」のタピスリを眺める。展示状態は、2013年大阪での展覧会の方がずっと立派でした(笑)。
でもとても幸せな気分になれるタピスリ連作。大阪の時は骨折した足を引きずって見に行ったので、今回元気でどこも折れてなくて(笑)幸せだな、生きていてよかったなと思って感謝しながら眺めました。生きてる者勝ちだと思った☆☆☆
●表参道にもある「クチュームカフェ」の5区のお店が美術館の前にあって、7区の本店を「アルページュ」の行き来に見てばかりだったのを、今回初めて入ってみる。
白いモダンなインテリア、ものすごく今風のカフェ・・・パソコン男子が窓際カウンター席に等間隔で座って、勉強やら作業やらしている。電源とwifi完備のカフェです。日曜日なのに偉いなあ、フランスも変わったなあと思う。飲み物も、どこの豆使っているとかカフェクレームとカプチーノで成分書き分けたものを明記しているとか、まあ(わたしが普段絶対使わない言葉だけど)「こだわりの」カフェなのですが、かんじんのカフェクレームのカフェが、酸味がまさるのでわたしの好みではなし。まるで東京にでもいるような気分になるカフェで、これは残念ながらわたしの好みではなかったです。ろ過器具など、日本製の、ハリオのものが店頭で売られていました。ダメだこれは~~ フランス色濃いお店に行って取り返そう・・・
●歩いてサンミッシェル方面へ。ソルボンヌ時代によく歩いたアルプ通などの界隈を歩いてみるけれど、だいぶお店が変わっている・・・当たり前か。20~21年前なんだもんね。
●サンミッシェルからメトロに乗るはずが、せっかくだからセーヌを歩いて渡ろうと思い直す。河岸で、「rue chat qui peche」魚釣りをする猫の通り、というのがごく近くにあるのを思い出して、行って写真を撮る。パリで最も幅の狭い通り、1.2メートルしかなく、両腕広げると壁に届きそう。道の中央に溝があり、これが古い証拠。昔も歩いた通りですが、最近では大好きかっしー・鹿島茂先生の「パリの秘密」で読んでインプットされていたのでした。それにしても荒れてうす汚れた通りになってました。観光客も多い界隈だから、パリ市さん整備してください。
●話が飛びますが、パリで最も短い通り、階段何段かのドゥグレ通というの、先日ごくごく近く(アブキール通)を歩いてかすっていたのに見に行くのを忘れていて、くやしー。今度行きましょう。
●両替橋を渡って、今度こそメトロ駅、シテで乗ろうと思うも、もしかしてとちょっと見に行ってみたら、サント・シャペル教会に全く行列がない!! これはラッキーと入ることにしました。1年前の滞在時、あまりの行列を見るなりいとも簡単に諦めたところです。(わたしは絶対並ばない。)修復を終えてきれいになった教会です(って、1995年に来ているけれどその時もきれいでした)。入場料10ユーロ、価値あります。各国語で解説もあるので(日本語もあり)、それを読みながらステンドグラスを順に眺めて勉強もできます。圧倒的に美しい。見ることができて幸せ。
●シテからメトロ、のはずが、セーヌを渡ってシャトレまで行ってしまおうと少し歩き、メトロ1号線に乗車、マレ地区へ。サンポール下車。歩けないことない距離だけど、普段歩かないわたしは脚が痛すぎてダメ。「SOU・SOU」地下足袋・先丸・さしこ黒のおかげで全く足は痛くないけれど(というか非常に快適)、脚の方がガクガク。気持ちの強さや勢いと、脚の強さが比例していないダメエリー。普段鍛えていないからだと反省。反省しているうちにマレに到着。
●ヴィラージュ・サンポールの方に向けて歩く。20年前の記録(当時持ち歩いた地図)を持って来ているのだけど、かつて歩いた道をまたたどり、リセ・シャルルマーニュの建物と運動場の間にある石の壁を見に行く。パリで最も古い、800年前のフィリップ・オーギュストの城壁のなごり。(かっしー・鹿島茂先生「パリの秘密」より「最高の骨董、八百年前の城壁」)もともとパリをすっぽり囲む城壁の一部が残ったものなのだけど、子供たちがありがたみも全く感じてない様子で(そこにあることが当たり前なんだろうな)、ボールをばんばん当てて遊んでいました。ここは、残っている城壁の中でも最大・最長のものであるばかりか、2つの半円形の見張り塔を残している点でも歴史的建造物としての価値が高い、と「パリの秘密」にあります。
●サンポール通、テュレンヌ通と北に歩いてフラン・ブルジョワ通へ。東に歩いてヴォージュ広場へ。どうしても「カレット」に行きたくて、(きのうトロカデロの「カレット」に行ったところなのに・笑)デジュネ+ショコラ摂取をしました。生ハム、モッツァレッラなどがのった山盛りサラダ。きのう食べられなくて気になってしょうがなかった、「Choco Choc ショコ・ショック」というパティスリ。おいしくて雰囲気よくて気持ちにぴったり合って満足☆☆☆ また次も「カレット」は必ず来ましょう♪ ヴォージュの方がわたしには合うかなあ、なんとなく。16区より4区ね。笑。(前回も前々回もヴォージュ店に来ています。)
●ボーマルシェ大通まで出て、メトロ駅 シュマン・ヴェールから、乗り換えなしでグラン・ブールヴァールへ。最後の日どこに行きたいかといえば、どうしてももう一度パサージュを歩きたいの思いが強くて、パサージュ・パノラマ、引き返してパサージュ・ジュフロワと巡ります。パサージュ・ジュフロワの中にあるサロン・ド・テ「ル・ヴァランタン」、以前から一度入ってみようと思っていたサロンで小一時間ほど過ごしました。脚を休めないと。ヴェルヴェーヌのお茶を飲み、子供の顔くらいある大きなパルミエをサクサク、サクサクと食べて天国の気分。パサージュ内にとどまっているということがうれしくて、こんな時間の贅沢ができることに感謝。
●そしてラッキーにも、日曜だけどソルド時期で特別営業のギャルリ・ラファイエットへ。今回、ギャルリ・ラファイエット行くひまないかもなあと思っていたんだけど、この時期やるかもだしな♪ と思っていたらオープンで、ほんと何もかも最後まで恵まれた滞在でした。
●ざっと服を見て、赤い服全く欲しいのなし。1枚だけ試着までしたのがあるけれど、着てみたら合わなかった(*_*)(*_*) 必ず行く「ロンシャン」も、赤いのあったがソルドのもので欲しいものはない。ちょっといいなと思ったのは新作でまだ高い・・・空港で最後また見ましょう♪
●服やバッグの本館から、ラファイエット・メンズ館に館内で移動して、すぐのエレヴェーターで地上階に降りてオスマン大通を渡るのが食品館に移動するのに最も早いことをわたしはちゃーんと覚えていて(自慢してどうする?な自慢(-_-;)(-_-;))、その経路で食品館に移動。
●上のフロアのちょっと秘密の場所(笑)でしばし脚を休めて、食器や調理器具も少しだけ見てから地下へ。日本に持ち帰る食料品を少し購入。オレンジジュース、トマトなど明日の朝食になるものも購入。レジの場所が変わっていたし、それ以前に、地上階のお店の入れ替わりがありました。マリアージュ・フレールが上に上がり、スパイスコーナーも上に。その分、地下のフロアが広くなったはずです。先日「Figaro」ネットニュースで読んだ、ギャルリ・ラファイエットにおけるちょっとショッキングな事件を思い出しますが、売り場でのことではなかったからな、と思い直して歩きました。
●メトロで帰宅、19:20。ぴったり10時間の外出、今日は途中で戻らず。
●駅近くの中華惣菜店でお惣菜を3種類購入、これで夕食十分。さてこれから荷物を作ります。そんなに買い物していないので楽にできるはずです。
●何もかも恵まれた滞在でした。まる6日間好きに過ごして、気が済みました。写真を整理したら、アップしていきます。やっぱり滞在中に全部はできなかったですが、まあしょうがない。少しでも外を歩きたかったから。(^o^)(^o^)/
●気温がずっと肌寒いくらいなのも歩きやすくてラッキーでした。ヒートテック着用でちょうどよかった・・・それでも時々寒くて、着込んだくらいでした。真夏の服も持って来たけれど(袖なしの服と、それにはおるストールなど)、一度も着ずでした。
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今回の滞在は 2016年6月 Paris パリ でひとまとまりにしています。
今回の計算:1ユーロ 122円。(6月3週目に買った時の値段)
2013年からのパリの記録:時々パリ
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